2008年11・12月の発見箱
＜ジュブナイルを書こう＞ 2008年11月1日
平凡な女子中学生のマリィは、ある日、亡き父が古代人だったことを知る。そして、古代の血に目覚めたマリィは、父を殺した巨大アカデミーを相手に、原始の牙を剥く。 2008年11月2日
平凡な女子中学生マリィは、ふとしたきっかけで自分がロボットであることに気付く。誰が何のために自分を作ったのか。その答えを探すため、マリィは猟奇殺人を始める。 2008年11月3日
平凡な女子中学生マリィは、ある日、すべての人類を操ることのできる呪文を思いつく。マリィはその呪文を使って、腐敗した世界を浄化すべく、恐るべき計画を発動する。 2008年11月4日
平凡な女子中学生マリィは、ある日、すべての関節を外してアメーバ状に変態する能力を身につける。そして、マリィはその能力を使って、憧れの先輩の家に侵入することを思いつく。 2008年11月5日
平凡な女子中学生マリィは、ある日、押入れの奥に、謎のトンネルを見つける。その奥には、父の抜け殻があった。そして、そこから消えた父の魂を探すために、マリィはトンネルの奥へと突き進む。 2008年11月6日
平凡な女子中学生マリィは、ある日、有名な人形作家ハンスに出会う。ハンスのアトリエへ招待されたマリィは睡眠薬を飲まされ、分解される。バラバラになったマリィは元の姿に戻るために、邪悪なハンスに敢然と立ち向かう。 2008年11月7日
平凡な女子中学生マリィは、ある日、学校の裏山で江戸時代の小判を発掘する。すぐに拾得物として交番へ持ち込むが、なぜかマリィは身柄を拘留され、厳しい取調べを受けることになる。実は、その小判は国家の運命を揺るがすほどの強大な力を持つ小判だったのだ。 2008年11月8日
平凡な女子中学生マリィは、ある日、転校生のハリオから不思議なカメラを受け取る。そのカメラは、写された人間の命を吸い取る脱魂カメラだった。実は、ハリオは同級生全員にカメラを渡していた。そして今、脱魂カメラによる死闘が始まる。 2008年11月9日
平凡な女子中学生マリィは、不運にも身体が金属化する奇病メタラミアにら患する。不治の病とされるメタラミアを治療するためには、獰猛な重金属エイリアン・メタリリスの血清が必要だ。マリィは、血清を入手すべくメタラミアによって発現した金剛指握を武器に、メタリリスの巣へ単身潜入する。 2008年11月10日
平凡な女子中学生マリィは、ある日、謎の宇宙生命体アクアクに寄生される。宇宙の凶悪生物のアクアクは、マリィを操り、極悪非道な犯罪を繰り返すが、やがて、宇宙の正義生物デカデカに寄生された少年ケンツが、マリィの前に現れる。 2008年11月11日
平凡な女子中学生マリィは、友達に誘われてタロットカード占いをする。しかし、未来予想で死神のカードが出てしまい、占い師は、マリィの命が残りわずかであることを告げる。落ち込むマリィだったが、やがて、ホバート位相を引き起こすために、父が勤務する高エネルギー加速器施設を破壊することを思いつく。/td> 2008年11月12日
平凡な女子中学生マリィは、体育の授業中、跳び箱から落ちて失神してしまう。保健室で目を覚ますと、マリィはテレパシー能力を身に付けていた。最初はテレパシーを楽しんでいたマリィだが、やがて、テレパスを利用して地球規模のテロを企む組織があることを知り、地球を守るために立ち上がる。 2008年11月13日
平凡な女子中学生マリィは、ある日、図書室で、同級生キリィが書いた日記を見つける。日記を家に持ち帰ったマリィは、それが未来に書かれた日記であり、半年後に自分が死ぬという事実を知る。ただのいたずらだと思っていたキリィだが、やがて、その日記に書いてある通りの出来事が現実に起こっていることを知り、驚愕する。 2008年11月14日
平凡な女子中学生マリィは、ある日、関数電卓で遊んでいるうちに、自分の計算方法が１６進法であることに気づく。そして、これは自分の両手の指が合計１６本あることに関連があるのではないか、という予測を立て、論文を書き始める。 2008年11月15日
平凡な女子中学生マリィは、毎日カエル取りに明け暮れていた。ある日、採集したアマガエルを眺めていたところ、そのカエルが宇宙から来たベムであり、自由研究で人類を観察していることを知る。そして、二人は、お互いを研究することに決める。 2008年11月16日
平凡な女子中学生マリィは、ある日、謎の老人に誘われ、古くからある洋品店を訪れる。悲しい半生を語る老人に、すっかり気を許したマリィは、マネキンになってほしい、という老人の願いを聞き入れ、全身特殊コーティングを受ける。そして、翌日からマリィは、マネキン人形として洋品店で働き始める。 2008年11月17日
平凡な女子中学生マリィは、魚介類の密猟が趣味だった。ある日、いつものように素潜りでウニを乱獲してると、謎の小型潜水艇に遭遇する。浮上した潜水艇から出てきたのは、ヌモと名乗る男であり、マリィを船員として雇いたいという。ヌモとともに大海原に乗り出したマリィは、やがて、彼が凶悪な思想の持ち主であることを知る。 2008年11月18日
平凡な女子中学生マリィは、樹木伐採のアルバイトをしている。いつものようにチェーンソーで杉林を間伐していたところ、通りがかりの興行師ジェイソンに見込まれ、チェーンソーバトルの選手としてスカウトされる。最初は断るマリィだったが、ジェイソンの熱意に押され、日本有数のマルギリジムに入ることになる。 2008年11月19日
平凡な女子中学生マリィの趣味は、ウィルスの飼育。遺伝子組み換え技術を使って、新種のウィルスの創造に熱中している。ある日、マリィは、偶然にも凶悪殺人ウィルスを作り出してしまう。しかも、マリィはそのウィルスに感染してしまい、死を覚悟する。しかし、最後の望みとして、スーパー白血球を作り、凶悪ウィルスを殲滅することを思いつく。 2008年11月20日
平凡な女子中学生マリィの趣味は、金貸し。預金残高が増えるたびに胸をときめかせる毎日を送っていた。そんなある日、返済不能となった同級生に逆恨みされたマリィは、愛犬イェンを誘拐され、莫大な身代金を要求されることに・・・ 2008年11月21日
平凡な女子中学生マリィは、けん玉の達人だった。ある日、公園で難しい技を次々とキメていると、突然、ＵＦＯが飛来する。タコ型宇宙人に拉致されたマリィは、不思議な依頼を受ける。それは、かれらの母星を回る衛星を玉にして、けん玉をして欲しいというものだった。 2008年11月22日
平凡な女子中学生マリィは、爆心地に眠るガラス玉を集めるのが趣味だった。ある日、新たに見つけた焼け跡を漁っていると、美しい青色の雫石をゲットする。その石の中からは不思議な呼び声が聞こえる。マリィは、その中に封印された魂を解き放つため、長老の家を訪れる。 2008年11月23日
平凡な女子中学生マリィは、ある日、父と母がニセモノであることに気付く。そして、ニセモノの両親から、マリィこそが本当のニセモノであることを知らされる。ということは、本当のマリィはどこにいるの？ 激しく悩むマリィ。 2008年11月24日
平凡な女子中学生マリィは、夏休みの自由研究で自分と家族のＤＮＡを解析することにした。その結果、驚愕の事実を知ることになる。実は、全員が全く同じＤＮＡを持っていたのだ。ということは、マリィと父と母は同一人物ということになる。そんなことがありうるのか。激しく悩むマリィ。 2008年11月25日
平凡な女子中学生マリィは、ハードヨガが趣味。ある日、学校の屋上から逆さ吊りになって瞑想していたところ、憧れの先輩ヲシオに見初められてしまう。付き合い始めた二人は、一緒にヨガにのめり込んでいくが、やがて事件が起きる。ヲシオが精神の迷宮から出られなくなってしまったのだ。このままでは先輩が廃人になってしまう。マリィはヲシオを助けるため、禁断の小腸メビウスを施す。 2008年11月26日
平凡な女子中学生マリィは、小さい頃から毒物に強く、どんな猛毒にも耐える身体を持つ。軍にその特異体質を見込まれたマリィは、あらゆる毒を浴びせられ、その能力に磨きをかけるが、やがて、毒依存症になってしまう。マリィは大量の猛毒を次々と飲み込み、無毒化していく。そして、毒物まみれの地球は、徐々に浄化されていった。 2008年11月27日
平凡な女子中学生マリィは、記憶力が抜群で、どんな本でも一回読んだだけで暗記してしまう。ある時、マリィは自分の脳のメモリ容量がどのくらい残っているのか不安になり、知り合いの脳科学者オウルに聞きに行く。オウルは、マリィが今のペースで記憶を続けると、あと１年でメモリがなくなってしまうと宣告するが、その代わりに増設メモリがあることを教える。 2008年11月28日
平凡な女子中学生マリィは、いつか宇宙に行くのが夢だった。でも、勉強はできないし、身体も弱いので、宇宙飛行士になるのはあきらめていた。そんなある日、宇宙飛行士ではなく宇宙船になる方法があることを知る。それは、サイボーグ手術を受けて、宇宙船を構成する素子の一つになるという方法だった。どうしても宇宙に行きたいマリィは、優秀な素子になるべく、改造手術を受けることを決心する。 2008年11月29日
平凡な女子中学生マリィは、近頃、身体の様子がおかしい。夜になると口から何かを吐き出したい気分になる。その気分は毎日強くなるばかり。そして、ある晩、とうとう口から糸を吐き出す。そう、マリィは大人になるため、繭を作り、その中で蛹になるのだ。誰もが通り抜けなければいけない生理現象に戸惑うマリィ。 2008年11月30日
平凡な女子中学生マリィは、ある日、自分の存在が、ただのデジタルデータに過ぎないという夢を見る。そして、だんだんと自分の感覚が信じられなくなるマリィ。やがて、自らを創造主だと名乗る、天才プログラマー・ゲルビーツに出会い、衝撃の事実を知らされる。
＜遠未来ＳＦを書こう＞ 2008年12月1日
５０００年後の地球。思考能力を制限された動物ロボットたちが小さな森の中で共存していた。ある日、小熊のボディを持つロボットが蜂蜜を捕ろうと小さな洞穴に入るが、身体が入り口に引っかかってしまう。 2008年12月2日
５０００年後の地球。世界は狡猾な黒いネズミに支配され、人類は黒ネズミの生命を支えるための食肉として存在していた。家畜人のヲルトは屠畜に怯えながら日々を過ごしていたが、ある時、黒ネズミを抹殺するための画期的方法を思いつく。 2008年12月3日
５０００年後の地球。人類は筋肉と交通機関を放棄し、ネットワークに繋がっただけの植物人間と化していた。そんな人類の根には蝉が寄生し、あらゆる情報を盗み出す。やがて、蝉の王が人類に宣戦布告し、植物人間を恐怖に陥れる。 2008年12月4日
５０００年後の地球。永遠の命を手に入れた人類。すべての人間は政府にその生命を管理されていた。死ぬことができない人類は、唯一死ぬ手段である宝くじを買っていた。そう、死は一握りの幸運な人間しか体験できない、究極の娯楽だった。 2008年12月5日
５０００年後の地球。人類は肉体を捨て、大規模な地球シミュレーターの中に移り住んでいた。仮想地球の中で平凡な生活を送る仮想人類たちは、再び肉体を取り戻そうと、懸命な努力をしていたが・・・ 2008年12月6日
５０００年後の地球。一部の人類は、身体の無駄な部分を排除し、球体＜スフェアマン＞として生きていた。スフェアマンは、ただ存在するだけで、何もしない。それは旧人類にとって、憧れの的だった。 2008年12月7日
５０００年後の地球。物質転送装置「どこでもドア」が普及していたが、あるとき、蝿と一緒にドアをくぐりぬけた人間がハエ男になるという事件が起こった。同様の事件が世界中に起こり、ほとんどの人類は異物との合成人間になってしまう。 2008年12月8日
５０００年後の地球。人類の一部は理性を捨て、欲望に従うままに生きていた。彼らは強靭な肉体と強酸の血液、そして極めて残忍な性格を持っていた。彼らは一般人類を狩猟の対象とし、残忍な殺戮が繰り返されていたが、政府はその存在を黙認し、一般人類の個体数増加を抑制するために利用していた。 2008年12月9日
５０００年後の地球。腐海は大地の毒をすべて浄化したが、人類は腐海の生き物たちの絶滅を危惧し、巨大な腐海パークを創設し、生き物たちの生命をコントロールしていた。この腐海パークを維持するためには大量の毒素が必要だったが、自分たちの生命のためにわざわざ毒素が生産されることを疑問に感じた生き物たちは自らの絶滅のために人類に対し反乱を企てる。 2008年12月10日
５０００年後の地球。人類は新しい生物を人工的に作り出し、人民の統制のために利用していた。その人工生物の一つである巨大妖精動物「屠吐露」が人類に対し宣戦布告した。屠吐露は人間の子供を操り、中央政府の高官を次々と暗殺していく。人類は、屠吐露抹殺のため、強化人間「狐難」を屠吐露の巣へ送り込む。 2008年12月11日
５０００年後の地球。人類の一部は＜石＞になっていた。移動手段を持たない、生産も消費もしない、ただ思考するだけの＜石＞となった人々は、五感を捨て、情報を入出力することもなく、ひたすら夢を見続けていた。 2008年12月12日
５０００年後の地球。タイムパトロール隊は、ついに稀代の時間犯罪者「銅鑼衛門」を逮捕し、時間風呂敷の刑によりその存在は抹消された。しかし、懲役２０００年の刑で服役中の妹「銅鑼魅」がその知らせを聞き、タイムパトロール隊への復讐を誓う。 2008年12月13日
５０００年後の地球。なぜか列車で恒星系間を移動することが流行っていた。貧乏人のテツローは、無料でサイボーグ手術をしてくれる星があると知り、列車にタダ乗りしようとするが、当局に逮捕され、罰としてジェイムスン型の義体に入れられる。夢が叶って喜ぶテツローであったが・・・ 2008年12月14日
５０００年後の地球。カラスミ星人の攻撃により放射能に汚染された地球は、イカスミダル星からコスモクリーナーＤを譲り受け、地球の浄化を果たす。しかし、コスモクリーナーＤの維持管理に莫大な金がかかるため、民衆は困窮を強いられ、ついに地球規模のクーデターが勃発する。これこそが、イカスミダル星の狙いだった。 2008年12月15日
５０００年後の地球。蝙蝠と人間の合成人間＜バットマン＞が義賊として暗躍していた。視力の代わりに超音波で知覚を補っていたバットマンは、視力回復手術を希望するが、健康保険がきかないため激しく苦悩する。 2008年12月16日
５０００年後の地球。平均化された人類は、比較のない、単一な人生を送っていた。これは、１０００年前から始まった人類バージョンダウン計画の大きな成果だった。 2008年12月17日
５０００年後の地球。人類は言葉を捨て、目を使って赤外線通信をしていた。信号は補助脳が理解可能な情報に変換し脳内で再生されるが、その通信プロトコルとインターフェースの規格が変更されることになり、また、そにぃとトーシバの戦いが始まった。 2008年12月18日
５０００年後の地球。幻想生物「窮太郎」が出現した。かつて、高度のテクノロジーにより創造された人造生物の窮太郎は、知能は低いが、変身能力と飛行能力を駆使して、ご飯を食べまくる。 2008年12月19日
５０００年後の地球。世界を守っていたサイボーグ戦士の一人、零々壱が狂った。赤ん坊の身体と高度な知能を持った零々壱は、そのアンバランスな特質から精神のバランスを崩し、人類大虐殺を開始する。 2008年12月20日
５０００年後の地球。世界中の海で謎の人面有毒魚「歩如」が大発生した。その影響で海洋汚染が進み、他の海洋生物は絶滅に瀕すが、人類は「歩如」の無毒化に成功、食用としての価値を見出す。 2008年12月21日
５０００年後の地球。人類は生物の平面化に成功。その商業化が進み、平面状の蛙をＴシャツに張り付けるファッションが大流行。やたらと根性根性と言うところが若者の間で大人気。 2008年12月22日
５０００年後の地球。食べると筋力が倍増するほうれん草が発明された。しかし、このほうれん草を食べるためには、パイプを高速回転させて蓋をこじ開けたり、猛烈な握力で缶詰を握りつぶして中身を噴出させないといけないらしい。 2008年12月23日
５０００年後の地球。古代の人造人間が目覚めた。自らを「機械駄」と名乗るそれは、なんとトランジスタ、抵抗器、コンデンサーといった超原始的な電気部品を使って作動する驚異の物体だった。 2008年12月24日
５０００年後の地球。「無眠」が冬眠する度に、世界は少しずつ崩壊していく。そして「砂腐菌」は世界を旅する。いつか「無眠」が永眠することを期待しながら、旅を続けるのだ。 2008年12月25日
５０００年後の地球。身体同一性障害を持つ座無座は医師の勧めにより、身体同一化手術を受ける。ようやく念願の巨大芋虫になれた座無座だったが、食糧である緑色野菜が凶作により希少となったため、とうとう肉の摂取を決意する。 2008年12月26日
５０００年後の地球。優秀な鮪だった鈴木は実は幕府の犬だった。鈴木の左手は空気を掴み、右手で地球を掬う。しかし指の間からこぼれる幸せを排水口へ流した罪により幕府を追われたことになり、このため鈴木は幕府の猫へ転職することを決意する。 2008年12月27日
５０００年後の地球。人類は脳を小型電子頭脳に置き換え、空洞化した頭蓋骨の中に好きなものを詰めて楽しんでいた。アクア氏は、頭蓋骨を透明な水槽にして、中で熱帯魚を飼っていたが、すぐ中に藻が繁殖してしまうので、タニシを入れることにした。 2008年12月28日
５０００年後の地球。記号人たちは、本質的な意味を捨てることで幸福を手にしたが、苦痛人たちはこれを潔しとせず、記号人と対立するようになる。果たして記号でありながら苦痛を得ることは可能なのか。 2008年12月29日
５０００年後の地球。人類は４０歳に達すると食肉として処分されていた。しかし、犯罪を犯した人は処分されずに、自然死するまで生かされるという過酷な運命を課せられていた。 2008年12月30日
５０００年後の地球。時間は世界を捨て、もはやそこに時は存在しなかった。すべてが瞬間であり、また永遠でもあるという矛盾の中で物語は進む。いや時間軸はないので、何も進まない。 2008年12月31日
５０００年後の地球。人類はアレを失っていた。アレがないということは、すなわちそういうことでもあり、要するに平和だった。いつアレは消えてしまったのか。しかし、誰も、かつてアレがあったことなど覚えていない。アレの概念すら失われてしまったのだ。
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